大島祥丘による「渓谷図」は、備後ゆかりの作家が紙本に描いた清澄な掛軸です。山間の渓流と岩肌を簡潔な筆致で表現し、墨の濃淡が深い奥行きと静かな水音を想起させます。余白を活かした構成が詩情を高め、和空間に自然の気配を添える骨董書画の一幅です。